この記事では、子供の気が散ってしまうような要素を取り除いたシンプルな教材を「かきかたプリントメーカー」で作る方法、そして普段の教材作りや文房具の選び方のお話をします。
教材や環境を見直して気持ちよく勉強できるようにしてみてください。
文字や装飾、枠などをなくす
お勉強の内容以外のものが紙に印刷されていると気が散ります。大人は重要な情報とそれ以外の情報を自然と区別していますが、子供にはそれが難しいのです。ドリルに印刷されているかわいいイラストや、日付やお名前の欄、装飾的な枠などに目が移ってしまうとお勉強に集中できなくなってしまいます。 かきかたプリントメーカーなら、主役となる「文字」以外の情報を全部削ぎ落とした教材が作れます。
罫線はバランス良い文字を書くのに役に立ちますが、文字そのものに集中するときに邪魔になってしまうこともありますので、気になる場合は非表示にしてみてください。
おなまえ欄もカスタマイズできるようになっています。学校の宿題にちゃんと名前を書く習慣をつけるためには便利なのですが、文字を学び始めたばかりの段階では非表示にするのがおすすめ。
数字や矢印も消せます。
文字だけが印刷されたシンプルなプリントのできあがり!
色を工夫してみる
次は色を変えてさらに見やすくしてみます。こちらはちょっと濃い目のグレーの枠。くっきりと目立ちます。
文字の色を変えてみます。だいぶ印象が変わります。
色で書き順を表現することもできます。
どこから書き始めるのかがわかりやすいように、書き始めの点だけをオンにしてみます。
真っ白な紙をやめてみる
教材作りに使う「紙」も見直してみましょう。真っ白な紙をずーっと見ていると、反射光で目が疲れたりすることがあります。光源を直接見つめているわけではないので「目に負担がかかっている」という自覚がなかなか生じないのですが、だんだん目が疲れて不快な気分になってしまい、お勉強を継続する気がなくなってしまいます。 特に、日当たりの良い場所で勉強していたり、机のそばに明るい照明があったりすると、紙の反射も強くなります。
世の中に流通している紙は真っ白なものだけではありません。真っ白な紙は「高白色」などと名前がついていますが、「低白色」「ナチュラルホワイト」という名前で売られている用紙もあります。 「白色度」の数値で表記されている場合、95%以上だと真っ白、80〜90%くらいだと少し優しい白、80以下だとほんのり色づいた白に見えます。 プリンタやコピー機に使用する用紙を白さを抑えた紙に変えることで目が楽になるかもしれません。
印刷用の紙だけでなく、ノートも白を抑えたものが市販されています。たとえば
コクヨのカラーノート。視覚過敏の子供にも使いやすいように淡い色の紙で作られています。色にバリエーションがあるので、お気に入りの色を選んで楽しく勉強するのもいいですね。
ふだん使うフォントを変えてみる
これは「かきかたプリントメーカー」とは別の話なのですが、ふだん使うフォントをちょっと変えてみると読みやすくなる場合があります。
大人は馴染みのある明朝系フォントも、格好いいのですが、文字本体の形とは別に装飾的な部分があり、ちょっと「チクチクする感じ」がします。
近年、「UDフォント」と呼ばれるフォントが普及し、学校の教科書や印刷物などでも使われるようになってきました。UDとはuniversal design (ユニバーサルデザイン) の頭文字。 できるだけ多くの人が使えるように物を設計する「ユニバーサルデザイン」という考え方がフォント開発にも取り入れられたのです。
Windows 10には、標準で「UDデジタル教科書体」と「BIZ UD」が搭載されています。これらのフォントを活用することで、より多くの人にとって読みやすい印刷物を作ることができます。
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